健康被害を防ぐアスベストの分析検査

以前は多くの建築物にアスベストが使われていました。この材料は自然界にある繊維状けい酸塩鉱物で、耐火性や耐熱性、電気絶縁性が高いため、建物の壁や床、屋根などの材質に使われていいます。しかし建築中などに空気中に飛散して吸い込むと肺繊維症や肺がん、悪性中皮腫などを引き起こすため、現在は使用を制限されています。この業者はこのアスベストの分析を行っていて、材質にどのくらい含まれているかを調べることで、従業員や居住者の健康に貢献する会社です。

この業者は建材や建物、空気に含まれるアスベストを分析しています。建築物などの解体を行った後にある資材や、これから使われる建材などの場合は、最初に図面調査を行い、どの箇所に含まれているかを特定して、建材の一部を採取します。アスベストが重量の0.01%以上含まれていると健康に被害が及ぶとされていて、高性能の顕微鏡を使って分析します。使用する顕微鏡には実在顕微鏡といって調べるものを立体的に見ることができ、小さくて微細なものでも立体的に分析できるので、視覚的にも精度の高い検査が実現できます。

他にもX線を照射して得られる回析線を分析することで、含まれている物質の結晶を観察する回析装置、アスベストなどの無色透明な物質を調べるのに適している位相差分散顕微鏡などを使います。空気中に分散されているものは吸引機で空気を採取し、特殊なフィルターを通じて付着している物質を解析します。

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