アスベストの調査はしなければなりません

高度成長期、日本は空前の建設ラッシュを迎えました。日本全国土地を造成し、そこにニュータウンを形成して団地などを沢山建築してきたのです。団地は当時としてはお洒落でスタイリッシュで、西欧式の生活が営めるとして非常に人気だ多のです。絨毯が敷かれ、2LDKでリビングとダイニングが確保され、寝室と子供部屋が作られています。

家族でありながらプライバシーに配慮した生活が出来、今までの住まいの長屋とは大違いであって、大変人気が有りました。問時も建築基準法や大気汚染防止法はまだまだ稚拙であり、使う建材なども何ら配慮されずに建築に用いられていたのです。その一つに石綿が吹き付けられた建材もありました。石綿つまりアスベストは繊細な繊維と軽量で、耐火性や断熱性電気絶縁性に長け使い勝手が良く、当時の建設のほとんどで用いられていたのです。

ところがこのアスベストを吸いこんだ職人たちが何十年の時を経て中皮腫や肺がんになり、莫大な損害賠償訴訟を起こすようになっていきました。そこで現代では健康被害に配慮して、製造も用いることも禁止されています。そして解体の現場では必ずアスベスト調査を行うことが義務化されるようになりました。調査は非常に簡単で検体を採取して袋に詰め、郵送するだけで高度な調査が行われます。

顕微鏡検査やX線検査がその代表的なものであり、これを行っておくことで飛散対策も万全にでき、安全に解体工事も進められるのです。

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